2017年7月14日金曜日

体癖の複合的展開とは、、、






   
   ここでは、体癖と云う個人の感受性の素質が
  実際には、どのように複合的に連動しながら
  「その人自身」であるものを塑形していくのかを
  つぶさに観察し、考察してみようと思う。

  
  体癖と云うものは、原型である基本形のどれとどれが
  その人の素質の中に入っているのかとか、
  何種の傾向が今は強くて、何種は隠れているとか
  そのように、いくつかの体癖素質が並列に個人の中に
  潜んでいるという訳でもない、、。

  数種の体癖素質は、その人の中にあって連関しあい
  またその持ち場を離れることなく、それぞれの出番を
  冷静に整然と待ち、そしていざ出番となればそれを
  見事にこなしているもので、
  その連動は、その人の中にあって何故そのように
  動くのか、、体運動の伝達の筋道から疑念なく推し量れる
  ものなのである。

  体癖と云うものが何によって発見されたか、そしてそれを
  何故、運動系から考え付かれたのかと云うことが、
  人が動いて生きるものである限り、止まっていても動いて
  いるものであるが故に、運動系の連動経路こそが、
  その人自身を形づくっている証左とも云えるのであり、
  身体と心(無意識と情動)が偏よりながら動くものであり、
  それこそが、その人自身なのだということを見抜いていた
  からだと言えるのである。















  

体癖にみる色の特性










体癖にみる色と形の特性

 

「捻れはどんな色、色調が合うのですか?」

捻れ型は基本、色が似合いません。
どこか汚い着崩れた感じがあるのです。

どうしても挙げるなら黒、、です。
もっともメインが捻れの人の話しですが、、。

それなので似合いそうなのに、捻れが入ると、
ちょっと、アレっと水を差すような感じになったり
します。

 
「黒、!!
ボヤけた色は前後の人はしっくり合うんですか?」

前後というより6種です。

5種は明るい分かりやすい原色が好きですし、
似合います。

 
「では、左右はどうですか?3種と4種でも、
違いますか、?」

3種はやはり原色が好きです。

しかし自分に似合う似合わないにかかわりなく、
原色のパッとした色を着るので、
まあ華やかです。

5種も明るい原色を好みますが見てくれを
気にするので格好がつくもの、気取れる
ものを着ます。

着る物よりキラキラした光り物を身につけるのも
好きです。


9種はグレーが好きなようですが、
10種はまた、9種とは全く違いますか?」

9種はグレーや鉄紺とか、好きですね。

グレーや鉄紺やボヤけた色を好む体癖は数種あります。

9種はそのくすんだ色調のものを心から好んで着ますが、
捻れ型は好きで着るのではなく色が似合わないので、
仕方なく着るようになります。
黒や白の極端な色を着るのもその理屈で似合わないから
モノトーンになってしまうのです。

6種のグレー系のもの好きは着て自分を表現するというより
そのようなボヤけた暗みのものに覆われたいという
欲求からそのような色合いを好むのです。

10種はモノトーンか、色のはっきりしたものか、
双方を好みます。
モノトーン系でも、それがパッとその場で
引っ込んでいるがゆえに目立てば~独自性
何色でも着ます。
いつも同じか、その場に合わせるか、、
いずれにしても周りから際立たせたいのです。

 
「捻れは、7種も8種も、同じですか?
1種と2種も似ている感じですが。」

捻れ7種は、奇抜で人を圧倒する物であれば
何色でも構わないのです。
けれど、次第に何を着ても似合わないという事に
気付いて黒一色とかになります。

8種はもう少しボヤけていて、つまりは何を着るとか
何色が良いとかまったく分からないのです。
それで適当に威張れそうなものを身につけます。

1種はブルー系、すこし暗め
2種はパステル調になります。
ブルーも少し淡い。意外に黄色~濃い黄色とかも
好きです。

4種もパステル調。
セピア色ともいえます。
なるたけ目立たなくて、周辺に同化できるような色を
着ようとします。が、明るめの色、柔らかい色
を好みます。

2種は、もう少し詳しくいうとパステル調は遠目で見れば
そうなのですが、けれど近寄っていくと実に
細かな原色に近い様々な色の点の集まりで、
その点描のような色の集合が遠くから見るとパステル調の
淡さなのです。

それぞれの点の関連性や連動性はない点の集まり
なんですが、その雑多な記録の集まりこそ2種的な
んですね。

考えてみるとあの裸の大将山下  清は2種があるので
しょうね。正確で緻密な記憶だけれどそれが関連と
して頭に入ってないので行動に結び付けられない。
山下  清は2種の特性が特化された天才とも言えます。

 
「好みと、似合うと、それからその人にピッタリなもの
はまた別のものですか?」

体癖によって好みで動く、似合うものを身につける、
ピッタリなものを見つけるという特性の違いがあるのです。

 
「例えば4種は同化するような色調が、似合うというより、
その人がその色が安心するという事になりますか?」

まず安心感があります。
誰からも好ましく思われる優しい色合いを選ぶのです。

 
「ある意味、周りと同化しているという事ですか?」

突出しない、という意味ではそうなります。

ただ周りが着だして、それに乗りたいという中には、突出
しないだけでなく、やみくもに皆が熱中しているものに
引き込まれてしまうといういわゆる「ミーハー」という
特性を持つタイプも含まれます、、

 
「その人に嵌まる色合いが、似合う(元気そうにみえる
素敵にみえる)とは、限らないんですか?」

そうです。
色を身につけることで鬱散しようとするタイプもあります
し、それに包まれて安心を得ようとするタイプもあります。












 








2015年10月28日水曜日

偶数種の本能的な嗅ぎつけ、について1





偶数種の本能的な嗅ぎつけ~二種



 

偶数種は、その体癖的な偏り習性の度合いがますます

濃くなり、鬱積するにつけ、集注要求の裏返しとしての

相手に対する、相手の弱り目や弱点に向けての鋭角的な

つけ込みを
始めます。

こちら側にとって、誠に嫌な、触れたくない、認めたくない

何らかの感情や感覚を突いてくるのです。

それが、何故か自分のどこかで除外しているような

ネガティヴな
何ものかを掴まれてしまったような

ハッとする何かに切り込んでくるのです。

その無意識の劣等意識を、

まさにそこ目がけて、真正面からグサッと突いてきます。

それは、見事なくらい嫌なものです、、。


 

二種は、こちら側にとって

なるたけ意識したくない、触れられたくない否定的な意見を

言ってきます。

それは、非常に不安を募らせるような

見事にネガティヴな予見的意見なので、一笑に付したいのですが

まさに今から、これからというタイミングで言い出すので、

時に心の内側に入ってしまう場合があります。

そこで、たいていは言われたこちら側は強力に正統的な

反対意見をまくしたてることになります。

家族や親子、夫婦、恋人同士、長年の付き合いの仲間など、、

関係が近ければ近いほど、このように

否定の否定でやり込めたくなります。

しかし、二種は2度、3度はそれを、

あからさまに否定しては
ダメなのです。

ふんふんと、聞いてるような聞いてないような感じで

言いたいことを言わせることが肝心で、その後4度目くらいで

何故、そうするのか、そうしているのかを、その理由と意味を

静かに語ります。あるいはメモのようなもので書き記します。

もともと、二種の言っていることは

ま反対の不定的な意見に過ぎなかったり、的外れなものばかり

ですから納得できるようにいい含めるように理由を伝えると、

そのことに関しては理解して、再びいうことは無くなります。

二種というのは、入ってくる情報の片々をつなぎ合わせて、

躍動的に全体像をつかむ事が苦手です。

そのため、近い関係の相手への関心をさらに呼び込むために

偶数種の本能的な嗅ぎつけであるこちら側の弱みや嫌な事を

グサッとつくような不安要素を何度もなんども口にします。

それらは、片々に過ぎないようなものでありながら、

一点の汚れや傷のように妙に心を揺らされるのです。

二種は自分自身についても、同じように片々に過ぎないものを、

一大事の気がかりにして騒ぎます。

それを少し強めに否定しても、

また次の片々の不安を掴まえてくるのです。

二種は、3度は否定しないで聞かないといけません。

そして4度目の指示としての否定の時は、事実を一つ一つ

確認しながら回答し指示を与えないと訴えが止むことは

ありません。















偶数種の本能的な嗅ぎつけ、について2





偶数種の本能的な嗅ぎつけ~四種


 

四種は、段階的に対応が変わります。

まだ、腹部第四の余力がありそうで

誰々の嫌なところ、どれだけ自分は困っているかなどの訴えを

している時はこれを強く否定して、叱るのです。

四種の近しい関係の者への揺さぶりは、天才的な嗅ぎつけで

こちらが、今まさにやろうとしている、その事そのものの

意欲を失わせるようなところを突いてくるのです。

なんというのかゲンナリしてしまうことを平気で言うのです。

そうなると、こちらも無言となってしまい、たちまち意気が

沈んでしまうのです。

これには、やはり

強い口調で否定して、叱りとばすようにしないといけません。

そうしないと四種に響かないのです。

これがまたけれど、こちら側としては

大変シンドイのです。

消沈してしまった勢いを奮い立たせないといけませんから、、、

 

しかし、四種の第四の余力がギリギリでもはや飽和状態で他人の

生の感情、自分の感情に仕立て上げられない未熟のもやもやした

何ものかが、ウジャウジャして界面からこぼれ出しそうになって、

いっぱいいっぱいである時は、この対応は効きません。

こうなってしまうと、もはや四種の奥の奥にあるドロドロした

毒のような、他者に対する罵しりや、そしり、恨み、

つらみなどの闇の言葉を引き出して来ないとならないのです。

うまく表出できると、そのおっとりして清楚な、柔らかい物腰の

相貌と打って変わって、粗野で下卑た、

泥のような言葉に、こちらがビックリするのです。

この人は、こんな人だったのか、、

と唖然とします。


しかし、このような毒をため込み

表に全く現わさないその美しい姿も

四種のひとつの事実でもあるのです。















偶数種の本能的な嗅ぎつけ、について3






偶数種の本能的な嗅ぎつけ~六趣



 

六種は、こちらが困るような「行動」を取ります。

こちらが嫌がる、参ったなというような振る舞いをするのです。

六種の場合、どう対応するかとか言う前に、こちらに反応をさせます。

つまりは、体を押さえ込むとか、

前からとか後ろから抱きすくめたり、庇ったりしないとならないのです。

スキンシップというか、肉体と肉体のぶつかり合いというか

強い圧迫というか、束縛というか、、

そういう「行動」をこちらに取らせます。

まるで、普段ありえないような青春ドラマや漫画の中でしかない

ような強いキヅナを求めるのです。

 

躊躇してたりすると、さらに過激な行動を取り始めます。

何としても、体を張って押さえ込まないとならないのです。

六種というのは、まだそれほど体癖的偏り度合いが激しくない時は

引きこもったり、暗い顔をして何を考えているのか分からないような

ボオッとした感じで、何度もなんども声かけしたりさせて、

こちらの関心を誘うだけですが、この時に抱きすくめたりしても

あまり、向こう側に行ってしまった六種をこちらの世界に引き戻す

ことはできません。

そういう時は、何度もなんども

暗い穴底に向かって呼びかけているしかないのです。

この時に、あまりに深くスキンシップを取るとこちらも同じように

深い穴に引きづり込まれます。

堕落的で厭世的で、自棄的で破滅的なな世界に連れ込まれます。

ですから、この段階ではおーい、オーイと姿のない暗い穴に向かって

呼びかけ続けることくらいしかできないのです。














 

偶数種の本能的な嗅ぎつけ、について4





偶数種の本能的な嗅ぎつけ~八種



 

八種は相手の弱みに付け込むオーソリティですから、

もはや何とも言えません。

居るだけで迷惑な人たちですから、、


八種は、他人から最も言われたくないなと思うような事を鋭く

突いてきて、貶めようとして参ります。

権力を笠に着て、言われなくても良いような事まで、

突き倒して精神的重圧をかけます。

八種はどういう訳か、この世界では社会的権力をすでに手に入れていて、

使える器でもないのに、下の者をいいように、なぶります。

標的は常に変わり、目の前から消えて無くなるまで攻撃し続けます。


本能的な人の弱みに付け込む勘は

鋭く、草むらに潜ませていたようなコンプレックスを

引きづり出されるような気分を味わいます。

多くは、根拠も理論もないハッタリの類なので突き崩すのは難しく

ありません。

ただ、一旦打ち負かすと、その場ではスゴスゴという感じで、

プイッと姿を見せなくなりますが、この「負け」を

いつまでも忘れず執念深く反撃する機会を狙い続けます。

そして思わぬ方向からしつこい復讐を仕掛けてきます。

 

八種と、どう渡り合うのか、、、、

というのは、喧嘩別れしかありません。

八種を完膚なきまでに、論破して離れるか、

半ば諦め気分でイタチの最後っ屁のような一言を投げつけて

姿を消すか、どちらにしても離れるしかないのです。

あるいは、八種と付き合っていく気持ちがあるならば、

適当に聞き流し、適当に謝って、怒りの矛先を
自分からスルリと

他の何かに
移させてしまうのが、長く付き合うコツです。

若いちゃっかりものの女性はこれが得意です。

しかし、コレでは八種の鬱積した余剰体力を捌かせることが

できません。標的が変わるだけになってしまいます。

ギリギリまで余剰体力を使わせるには喧嘩別れしかないのです。

捌けてしまうと、八種は異様に大人しい時期をしばらく過ごす

のです。












偶数種の本能的な嗅ぎつけ、について5





偶数種の本能的な嗅ぎつけ~十種


 

十種の弱り目への付け込みとは、何でしょう?

十種の一般的な印象は広く、誰かれ関係なく受容すると、

いうような母性的で柔らかな包容力という捉え方が
定説です。

しかし、十種は自分という中心点の円の中には、

誰かれ構わず招き入れますが、自分という中心が損なわれる

事態を感知すると、すぐさま猛烈な排除を始めます。

円サークルの中で、もう一つ別の中心にならんとする勢力を、

メタメタになるまで潰しにかかります。

 

十種の感覚は最初から最後まで

思い込み、ですから

自分の思い込んだ、感覚、世界観で円の中のものたちを

手なずけようとします。

もともと緻密な深い思考ができるタイプでないためそれらは

大まかで、
ゆったりした感じを纏っていますから

円の中のものは、まあ、いいかという感じでそれを許容してしまい

ます。

しかし、その思い込みを思い込みと感づかない十種の執拗さや

頑なさを覚え始めると、しまったと思うのです。

十種の思い込みと云うのは感違いと同率ですから

この圧倒的な感違い、に気付いてもすでにこの時点では

これを表ざたにできないのです。。



十種の執拗な攻撃にさらされたら、どうするかですが、これは

とぼけてしまう、事です。

あれっ、ごめーん、、、とか、言ってとぼけてしまうのです。

中心をぼかしながら、もう一つ小さな中心を作って、いつの間にか

楕円にしてしまうのが、最良なのです。

元の中心に、成り替わるような大きな中心を作って、

十種を
追い払ってしまう事は、十種に相当なダメージを与えます。

毀れてしまった十種ほど、どうにも手がつけられないものはなく、

その面倒を見るつもりなら構いませんが、自分自身を毀していく、

どこまでも傷つけて行く、、

毀れた十種の周りのものは、相当に大変なのです。